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ひがのひがめ2020.12.01.

所沢生活村の代表を務める比嘉は、とっても食いしん坊。安心して食べられる、おいしいものに目がありません。お味噌や梅干しや漬物を作ったり、割れてしまった卵でオムレツを焼いたりしては、「これ、食べてみて」とにっこり笑顔ですすめてくれます。そんな比嘉ですが、いつも社会の在り方について思索し、その思いを毎月の会報に「巻頭言」として綴っています。
毎日のご飯は、政治につながっている。
そのことに気付かせてくれる比嘉の文章を、ブログでもご紹介します。

所沢生活村だより2020年12月1日号より

臨時総会を終えた。この配分所の買取という提案が承認を得たのだ。それはとりもなおさず、現事務局3人で実務をしばらくは頑張ってみるという決意への承認。でも今年70才になった私には、身の引き締まる思いと共に大きな不安がある。後3年も体力が持つのかどうか。何と無責任な!と自分で思いながら突っ走っている。何とか次に引き継げることを夢見て。私には生活村を続ける他の選択肢はないのです。この酷い恥ずかしい国をこのままにしておくことはできないと思うのです。自分は戦後生まれだからその前のことはわからない、などと言い放って恥じない総理大臣などどうして容認できるでしょうか。私たちは皆ターレスの子孫なのだ!自然とのかかわりの中で営々と生き続けてきたホモサピエンスはその知恵と勇気でここまで来たのだ!:私たちはその勇気と知恵を受け継ぐのだ、そして次の世代につないでいくのだ!1970年代からの産消提携運動の文献調査を延々と行った経済学の専門家である根本さんは、その本質を「生産者と消費者がつながって消費者自身が当事者として自分の生活を変えること」と私達の臨時総会へのメッセージとして述べてくださった。生活村の取扱品目が最初から多いのは、「自然循環を壊さないもの」で会員が暮らしていけるようにするためだった、とも。会報500号を迎える今、この50年を俯瞰して語るときに至ったのだと。大きな感謝とともに。     (2020/11/30比嘉)