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ひがのひがめ2021.04.27.

所沢生活村の代表を務める比嘉は、とっても食いしん坊。安心して食べられる、おいしいものに目がありません。お味噌や梅干しや漬物を作ったり、割れてしまった卵でオムレツを焼いたりしては、「これ、食べてみて」とにっこり笑顔ですすめてくれます。そんな比嘉ですが、いつも社会の在り方について思索し、その思いを毎月の会報に「巻頭言」として綴っています。

毎日のご飯は、政治につながっている。
そのことに気付かせてくれる比嘉の文章を、ブログでもご紹介します。 

所沢生活村だより2021年4月27日号より

今月13日、政府は福島第一原発の陸上タンクの処理水を、薄めて再来年から数十年かけて海に流すことに決めた。除去できない「トリチウム」は放射線が微弱で無視できるとされている、とは各新聞の解説だ。それ以上突っ込んだ説明を私は見なかった。他の方法がないと言いながら、除去の方法・装置を開発した近畿大とさる企業の現地での実験を東電は拒否し、政府も開発費の援助を却下した。いかに微弱でも、生物の体の分子結合(水素結合)のエネルギーの1万倍近いエネルギーだ。人の体はほとんどが水であることを考えるとトリチウムによる内部被ばくが危険でないことなどありえないことは明らか。本当に有害かどうかをデータで立証できた時にはもう取り返しがつかないことを私たちは懸念しているのだ。原発に限らず農薬も遺伝子組み換えも環境ホルモンも残留性化学物質もマイクロプラスチックの問題も。それらを本当に使う必要があるのかどうか、代替品はないのか、を真剣に考える必要がある。先ず合成洗剤をやめよう、プラ容器に入った食品を買うのをできるだけ減らそう。生活村でも容器持参で量り売りをもっと広げよう。  (比嘉)