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ひがのひがめ2021.05.25.

所沢生活村の代表を務める比嘉は、とっても食いしん坊。安心して食べられる、おいしいものに目がありません。お味噌や梅干しや漬物を作ったり、割れてしまった卵でオムレツを焼いたりしては、「これ、食べてみて」とにっこり笑顔ですすめてくれます。そんな比嘉ですが、いつも社会の在り方について思索し、その思いを毎月の会報に「巻頭言」として綴っています。

毎日のご飯は、政治につながっている。
そのことに気付かせてくれる比嘉の文章を、ブログでもご紹介します。 

所沢生活村だより2021年5月25日号より

2020年度総会を終えて、新しい所沢生活村の最初の多分最も困難に満ちた変革への第1段階をクリアできたのではないかと私は感じている。再建プロジェクトの基本方針は白根さんから託された信頼を裏切らないこと、食べものを得る段階で誰かを不当に搾取して入手することのないように最大限の配慮をすること。そのために生活村の生産者さん達との人間的なつながりを大切にし、配分システムのプログラムを作り、そのデータに基づいた根拠のある利益率や仕入れ量、予算配分等を決め、試行錯誤を繰り返しながら会の財政を黒字基調に少しずつ方向付けしてきた。私は湯川事務局長の横でただ右往左往してきた。いや、金魚のうんちのように湯川さんにくっついてドライブを楽しみ、おいしいものを楽しみ、生産者さんと会えること、生産現場を拝見できることを楽しませてもらった。何という幸せな日々だったのかと改めて思っている。そして今私たちはこんなにも多くの会員、生産者さんたちと一緒に、日々の食べものを得るシステムを持っている。日本農政は種子法廃止、種苗法改定でコメの本格輸入を目指している。EUで使用禁止の農薬は大量に日本に輸入され、ネオニコ農薬は日本の米にもリンゴの果肉にも残留している。この厳しい世界的現実に私たちはこのシステムで戦って行かねばならない。