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生産者さんとZOOMでつなぐ第1回*報告

昨年来、コロナ禍で生産者さんたちとの交流ができず悶々としていましたが、所沢生活村でも理事会や総会などでZOOMを活用するようになり、専用のカメラとスピーカーフォンも購入しました。
そして、「それなら、生産者さんとも
オンラインで交流したい!」と実現されたのが、定例会でのZOOM交流会の試みです。


6月19日11
時30分頃から、お米やリンゴを届けていただいている高畠の高橋稔さんとZOOMでつながり、配分所のパソコン画面には久しぶりに拝見する懐かしい(?)高橋稔さんのお顔が鮮明に表れ、お声が参加者全員にはっきりと届きました。

 

この日、高畠も久しぶりの雨でのんびりされているとのことで、リンゴやブドウの摘果など、最近のお仕事について説明してくださいました。
の後、道路を挟んですぐ隣のリンゴ園に移動。移動中、ご自宅やお庭や納屋のご様子も拝見しました。

リンゴ園は、地面に柔らかな緑の下草に覆われていて、雨に濡れた鮮やかな緑の葉っぱの間に青い小さなリンゴの実が顔をのぞかせていました!

 

「こっちが千秋、こっちは紅玉」・・・そのかわいらしさに、愛おしさがこみあげてきました。オンラインの画面でも、なんと印象の強いこと。ZOOM交流の可能性を実感できました。

しばらくは続くだろうコロナ禍でも、
生産者さんとつながることができて、会員さんたちにも気楽にご参加いただけて、「提携」の関係をより太くできるかもしれません。うれしい期待が高まります。

 

高橋稔さんには、配分所からの質問にたくさん答えていただけました。
以下にまとめておきます。

 

Q:りんごの摘果は着いている実の内何割くらいを残すのか?

A:1割以下にする。そうしないと翌年、花芽もよく出ない。


Q:
摘果の後の袋がけはいつごろまでかかるのか?

A:720日くらいまですべての実に1個ずつ手作業でかける。虫の害を防ぐ。


Q:
リンゴの受粉は?

A:ここ十数年人工授粉はしていない。リンゴがまん丸にならないのは受粉の仕方が悪いため。


Q:
リンゴの貯蔵は?

A:冬場に凍結させないように気を遣う。大玉より中玉、小玉の方が保存性が高い。


Q:
リンゴのシードルがおいしかったが、今年作る予定は?

A:シードルは中川信行さん、星寛治さんと私の3人のリンゴを原料に近くのワイン醸造所に頼んでいるが、なかなか話がまとまらないで今年もつくる予定はない。


Q:
星寛治さんのリンゴの木は?

A:今年は今の所黒星病も出ていなくて順調のよう。

高畠では今年の427日にすごい霜が降りた。サクランボにひどい被害が出た。ぶどうは新芽がやられ、リンゴの花芽も凍って被害が心配されたが、今の所順調のよう。田んぼは従来どおりで被害はあまり受けなかったようだ。スイカは霜でやられた苗を藁を敷いて植え替えた。生育が遅れていて今年はお盆に間に合わないかも。今年は雨が少なくて野菜の生育も良くなさそう。大豆を昨日撒いたばかりで今日の雨はありがたい。品種は粒の大きいエンレイ。秋津さんの所では去年イノシシに200kgほどもやられた。イノシシの被害はこのところ大きくて昨日は電気柵を500mも張った。

 

等々、短い時間にたくさんのことをお聞きできました。高橋稔さん、ありがとうございました!

 

今後は、上和田有機米組合の渡部宗雄さん、風の会の秋津さんと河原さん、帰農志塾の皆様、オギノエンファームのご夫妻、京都宮津の飯尾醸造さん、滋賀の愛知食油さん、北海道では富良野の布施さん、帯広の平譯さん、函館の漁師の熊木さんにも、畑や海の現状を知らせていただけたらと期待を膨らませています。