オギノエン・ファーム

お手製のパン焼き窯の前で
荻野ご夫妻

所沢市の西端、糀谷で5代目の農家です。茶業と養豚の複合経営を40年間つづけてきました。

茶業は1990に無農薬栽培に転換、2010年に養豚は廃業、福島第一原発事故で2013年茶業を大幅に縮小しました。

現在は持続可能な自給自足を目指し世の中の景気に左右されない確固たる生活の場を目標に取り組んでいます。

2008年に国連環境計画が企画したEDE(エコ・ビレッジ・デザイイン・エディケーション)に参加して持続可能な自給自足コミュニティ作りを自分の住んでいるところで実際に展開しようとしています。

世界各地にすでに多くのコミュニティができています。人々に新しいライフスタイルを理解してもらうためには具体的なモデルが必要です。私なりに具体性のあるやり方を始め、できたものを一般の生活者に食べていただくのが最もわかりやすいとおもっています。そして次の世界への移行を共に歩みだす人とつながっていきたいと考えています。

農法はほっといても育つ草木を利用して(その他作物の残渣や余剰物、地域未利用資源なども利用)小型反芻動物の山羊、羊で肉、ミルク、毛、皮を生産してさらに堆肥を作り、作物をそだてるというシンプルなシステムです。

武蔵野台地なので小麦、陸稲、イモ類でカロリー、大豆で蛋白質、野菜と果樹とでビタミン、ミネラルを確保し加工特に発酵食つくりで豊かな食卓を実現して自給率を上げていきます。廃材なども燃料として灰は肥料に、し尿もコンポストトイレで肥料化したり、生活雑排水もため池で養魚や潅漑水として利用も構想しています。

実はまだまだ未達成な部分が大半で道は険しいですが不退転の決意ですすみます。

少しずつ実績を積み上げ衣食住とエネルギーの自給を持続可能(再生可能)な方法を構築したいと願っています

一人ではできないので共同体でそれぞれが専属性と協働性を融合させ、たえず知恵をしぼって調整しながらすすめていき、大変な事を共に楽しんで進める精神の習慣・・文化を育てたいとおもっています。自分だけではなく他者や自然、次世代に配慮し調和していく意識を優先し、実践することが本来の成長であり真の豊かさであり幸福だとおもいます。