栃木・帰農志塾

 現在までに約36年間、無農薬、無化学肥料で有機農業を実践しながら、農業で生きていくことを志す若者達を育てています。研修生は農業を通し、生産から流通、会員との交流を含め、全ての塾運営に関わりながら学び、研修をしています。

 帰農志塾の基本的な考えとして、人間も地球上の一つの生き物であり、お互いに影響しあいながら他の生き物に大きな迷惑をかけることなく、共存共生していくという考えにあります。そのような考えに立って私達は有機農業を実践しています。

 自然環境を大きく破壊する事無く、豊かな大地や自然が永遠と続く自然や農業、地域を汚染から守ることが、ひいては地球環境を守っていくことになり、人類生存の一つの道を考えています。

 

野菜の育て方

 野菜の品種は収量を重視せず、安全で美味しく、有機農業、少肥、無農薬栽培に適した品種を選んでいます。

 F1種重視の考えをやめ、在来種や固定種、自家採種に努力しています。インゲンは20年以上自家採種を続け、「帰農志塾のインゲン」としてお届けできるようになりました。また、キュウリも自家採種に切り替え、ナス、トマト、ネギなども一部自家採種をしています。今後も自家品種の育成、有機種苗に切り替えられるよう努力しております。

 果菜類は連作を避け、接木をせず、その野菜本来の味を充分に楽しめます。

野菜の育て方の基本的な考え方として、肥料は出来るだけ少なくし、野菜そのものの生命力を引き出す環境を作り、その結果として美味しい野菜をお届けしています。

 

無農薬・無化学肥料

 農薬、化学肥料は一切使わず、堆肥を毎年畑に入れ、ボカシ肥、緑肥自家鶏糞肥料を使って安心、安全な野菜を丹精込めて育てています。

 ボカシ肥は自家鶏糞、クズ大豆、くん炭、米ぬかなどを自家配合して作っています。肥料の原料は地域内自給を考え、クズ大豆は栃木県産を使用し、米ぬかは地元烏山で調達し、くん炭は自分達で作っています。

 

「旬」にこだわった露地栽培

 季節を大事にし、自然に逆らわず、春には菜の花、キャベツ、ブロッコリー、絹さや、夏には、キュウリ、ナス、ピーマン、トマト、秋にはさつま芋、人参、レタス、冬には大根、白菜、ほうれん草、里芋など、四季を感じる旬の美味しい野菜を多品目、露地栽培しています。

 露地栽培の野菜は直接陽の光を浴び、雨の恵みを受け、自然に生かされ育てられています。ビニールハウスとは一味違う、大地の恵を実感できると思います。

 

帰農志塾

321-0604 栃木県那須烏山市中山1041 Tel/Fax  0287-83-0930

URL  日本農業の後継者を育てる|帰農志塾 (kinousijyuku.com)

 

 

 

 

 

2011年11月 帰農志塾訪問。帰農志塾代表戸松正さんと畑を巡回しながら説明を受けました。